お見合い

以前はたくさんのつりがきと写真を持っていて、これはという男女を的確にマッチングさせていた「お見合い おばさん」なる女性がいて結婚相談所の役目を市井で担っていました。近所や親戚に必ず一人くらい世話好き なおばちゃんが結婚相手探しから結婚後の子育ての相談、夫婦喧嘩の仲裁までしてくれていたのです。 しかし現代においては他人のプライベートにはなかなか踏み込まないのが不文律になり、下手に仲を取り持っ てうまくいかなかったら責任がもてないなどという理由から「お見合いおばちゃん」は絶滅危惧種になって います。しかし震災後家族の大切さや人との絆を求める風潮が強まり、結婚したいという男女による「婚活」 ブームがおこっています。就職と同様結婚も活動してゲットするものになったかのようです。「婚活」の最た るものはもちろんお見合いです。おばちゃんの替わりにいまは結婚相談所がお見合いセッティングエージェント です。やっていることは昔から変わらないのですが、「婚活」というとなんだか情緒に欠けますね。 結婚相談所は入会金や会費、成婚料が目的ですが、「お見合いおばちゃん」の場合は多分若いものを幸せにする ということを生きがいにしているからやっているのです。そこには愛がありますね。婚活ブームに乗って 「お見合いおばちゃん」の復活が望まれます。
戦前では出征する前に結婚を、と写真だけで決めて、実際に会うのは結婚式が初めてなんていう夫婦は珍しく ありませんでした。それでも何十年も仲良く添い遂げてきたカップルがたくさんいるのです。現代は恋愛全盛 で、お見合い結婚というとちょっと古臭く感じるかもしれませんが、結婚相手を決めるツールとして非常に優 たシステムだと思います。恋愛は本人同士さえ良ければそれでいいのですが、結婚となるとやはり家と家との 結び付きであることは否定できません。結婚生活には惚れたはれただけではすまないことがいくつも出てくる のです。配偶者の親との関係は最たるものでどうしても軋轢が生じたりするものですが、その原因を親は相手 の実家の家風や育ち方にもって行きがちで、配偶者は自分の実家を否定されたりするとなかなか関係修復が 難しくなるものです。しかしお見合いは初めから親も相手の身上書なりを見て自分で選んだという意識も働き ますので、恋愛結婚よりもスムーズに事が進みやすいということがあります。ベテランの仲人さんになると 経験上両家の家柄や生育状況を良く見てマッチングしているのでとても良いカップルが誕生するのです。
お見合いに行く時の服装、悩ましいですね。間に入ってくださる紹介者に相談するのが一番よいでしょう。また お見合いの場所にも関係してきます。ホテルのレストランの個室や料亭などなら、相手も平服では無いでしょう から、女性なら振袖など着物やドレッシーなワンピースなどが考えられます。紹介者のご自宅や普通のレストラ ンなどなら、柔らかい色合いのスーツなどもいいですね。とにかく相手とのバランスが大事ですので自分だけ浮 いても、砕けすぎてもいけません。事前に紹介者によく相談して決めましょう、また見合い写真とあまりにも かけ離れたメイクや服装もご法度です。相手は写真と身上書であなたに会うことにしたのですから、イメージは 大切にしてくださいね。最近は紹介者は同席せずに、初めから二人きりで会わせることもあるそうです。 その場合はかなりカジュアルな服装になりますね。男性はジーパンではなくチノパンやスラックスなどにシャツ など、清潔感を大切にしてください。女性はカジュアルでもパンツ姿ではなくスカートなどを基調とした品のある 好感の持てる服装が良いと思います。なんといっても今まで会った事もない人と出会う最初なのですから、第一 印象がいかに大切なのかは言うまでもありません。相手の好みが判らない以上万人受けする清楚な格好で高感度 を上げてくださいね。
さあ、お見合いをしようと決めたらまず必要なのはお見合い写真です。女性の場合で考えると以前は成人式の 時の写真をお見合い写真に使っていることも多かったですが、現代において二十歳でお見合い結婚しようとい うお嬢さんはなかなかいませんよね。もちろんお見合いは「今」のあなたを見てもらうわけですから、改めて 写真を用意しなければなりません。写真館などでとるならば、お見合い写真てせあることを伝えましょう。 カメラマンも腕によりをかけて美しく撮ってくれるでしょう。服装は年齢にあわせて考えましょう。なにも 振袖をきる必要はありません。でも訪問着など美しい着物の写真は相手の心を動かします。写真館でとった 見合写真のほかに何枚かのスナッ写真を添えるとよいでしょう。普段のあなたの人柄や趣味、生活がそこはかと なく伝わる写真だと良いですね。当然スナップに写っているのは自分一人のものにしましょう。 団体写真やたとえただの友人だとしても異性と一緒の写真なんてもってのほか。あなたや間に入ってくれた方の 常識まで疑われてしまいます。服装もジャージとかジーパン等ではなく、清潔で品のある爽やかな印象の服を 着ましょう。会社の制服などのスナップも普段の生活が伺われて好感をもたれるかもしれませんね。 お見合写真はお見合において最重要アイテムです。気合をいれて準備しましょう。
お見合いツアーとは、結婚相手を求める男女がツアーを組んで条件に合う相手の場所まで赴いていくものです。 たとえば、都会に住んでいるけれど実は田舎で農業を営んでみたいという女性たちの農家の嫁志願ツアーとか 、海の近くに住みたいと思っている女性による漁師に嫁ぎたいツアーとかです。以前はテレビ番組のに企画でも よくありましたよね。でも実際の生活を目の当たりにして怖気づいてしまう女性もたくさんいます。ツアーは あくまでも出会いのきっかけ作りだけであり、そのチャンスを物に出来るか出来ないかは参加している男女の 人間的魅力にかかっているともいえます。今まで縁のなかった仕事、知らない人だらけの土地柄、本当に嫁に 来てくれるまでにするには相当の気持ちと努力が必要です。でもお見合いツアーほど困難でなくとも少なからず お見合いというのは人間力が試されます。普通の恋愛は知り合いになって恋に落ちるというプロセスを経るの ですが、お見合いはまったく知らなかったもの同士が、結婚という前提のもとに引き合わされ、お互いの人間性 を見定めながら相性がいいか手探りですすんでいかなければならないのです。しかしお見合いをしたいとバスに 乗った時点で結婚への旅路は半分まできたようだとも思うのです。そのバスにさえ乗ることをためらうひともいる のですから。
料理教室でお見合いなんて変な感じですが、今人気なのです。何組かの男女が一緒に料理をつくりながら 好みの異性を見つけるお見合いです。料理をするという単純作業が意外と相手の本質を見極める良い方法 だったりするのですね。手先の器用さとか、段取りのよさとか長所も見つけやすいし、逆にグループ作業 ゆえに協調性があるかとか気配りができるかとか、相手の人となりをよく観察できます。 出来上がった料理を囲んで話もはずみます。あらたまったお見合いで緊張して言いたいことの半分もいえ ないより素の自分をみてもらい、相手の素もみられる。お見合いというより合コンに近いノリでしょうか。 ですから、料理でお見合いはとてもいい企画だとおもいます。今は共働きが当たり前の時代。料理をする のは妻だけではないでしょう。料理が出来る人が理想なのは男性だけではないのです。一緒にご飯の仕度 をして一緒に片付ける、そんな新しい夫婦の形を今の若い世代は求めているのでしょう。 人生の伴侶を見つけるためには型どおりのお見合いでは物足りないと考えているひとが増えている証でも あります。昔は仲介者が見極めてくれた相性を自分で見なければならないのですから、現代のお見合は大 変ですよね。
お見合いでのお断りの仕方ですが、写真と身上書を受け取った段階か、実際に相手とお見合いをしてからかによって 対応が変わってきます。また自分がお見合いをお願いしてあって写真とつりがきを仲介者に預けてあった場合と、 突然たまたま舞い込んできたような話かでも違うのです。たまたま話が来たような場合は、恋人がいるからとか、 仕事に専念していて今は結婚したくないとかとはっきり即決でお断りしてもいいと思います。先延ばしにして結局 断るというのは仲人に対しても相手にたいしても失礼です。ただお見合いを頼んでいた場合は写真を受け取ってから 数日以内にお会いしたい旨を伝えるべきと思います。自分からお見合を頼んでおいて写真だけで断ると、選り好み しているようで心証がよくありません。条件ありきのお見合いだとしても結婚にたいして真摯に取り組んでいないと 思われたら良いお相手を紹介しようという気も失せるものです。もちろん会ってから断るのは構いません。 考え方が合わないとか、趣味が違いすぎるとか「生理的に」受け付けないというのもアリだとおもいます。 そんな時は仲人さんにはうまく言って貰って早めにお断りの連絡をいれていただきましょう。何回も会って気を持た せておいて価値観があわないとかいううやむやな理由で断られるのは相手もたまらないですよね。 一生の伴侶を決める重要な決断です。しかし恋愛と違ってあまり考えすぎる時間も無いのも確か。もしお相手が気に いったのだったら自分の直観力と運を信じて飛び込むのも人生です。お見合いした時点で条件面ではクリアしている はずなのですから。
お見合いは恋愛と違って間に入ってくれる仲人さんがいます。ですから、仲人さんの顔を潰さぬよう、お相手 にも気を配ることが大事です。まず相手の身上書と写真を預かったら、4~5日のうちには会うか断るかの 返事を仲人さんに伝えましょう。そして会うと決まれば仲人さんが双方の間に入って日程や場所を設定して くれてお見合いの運びとなります。お見合いの場では仲人さんの面子を潰さないように立派な大人としての 立ち居振る舞いを心がけましょう。そして気になるのはやはりその後も会ってみるかどうかですよね。 初対面ではお互いのことはまだまだ良く分からないもの。お見合いの時に悪い印象がなかったのなら、折角の 良い機会ですので何回か会ってみると良いと思います。しかしもし、最初の印象でどうしても合わないと感じ たなら、お断りすることになります。慣例として男性からはなかなか最初から断ることはなく、もう一度くら い会ってから断ることが多いです。しかし女性から見ればその気もないのに会われても迷惑ですよね。 断りたいならまず仲人さんによく相談してアドバイスを受けると良いでしょう。もしお見合いがうまくいって お付き合いが順調に進み、成婚の運びとなったら間に入って世話をしてくださった仲人さんにはお礼をするのが 慣例です。相場は20~30万円と言われています。
お見合い写真と同じくらい必要なものに、「つりがき」と呼ばれる身上書があります。お見合相手に渡すいわば 履歴書のようなものです。最近は正式なお見合いが少なくなっているので、身上書を求められればかなり立派な お見合いということになります。内容としては、学歴、職歴など履歴書と同じようなことですが、決定的に違う のは家族についても書くということでしょうか。両親の勤め先や役職、学歴さえ書く場合もあります。 きちんとしたお見合いとなると親兄弟含めてのバックボーンが重要ということでしょう。なんか嫌な感じと思わ れる人も多いと思いますが、逆に言えば、立派な身上書が書ける家庭の子息令嬢がきちんとしたお見合いをする 機会が多いのでしょう。恋愛と違いお見合いははなから条件から入ります。勤めている会社がしっかりしている か、収入はどのくらいか、親はちゃんとした人かというのは恋愛なら多少目をつむるべきものですが、お見合い はその必要がありません。好きな条件を出して選んでもいいのです。まだ会ってもいないのですから、相手のス テイタスや顔の造作が気に入らなければお断りしてもよいのです。もちろん相手にも選ぶ権利があるのですから お互い様です。よく考えてみるとお見合いとは結婚を目的にするのならものすごい合理的なシステムだと思いま せんか?
昨今の婚活ブームで結婚相談所も盛況なようです。また震災のおり夫婦や家族の絆を改めて考えて結婚したいという 気持ちが芽生えた人も多いのでしょう。色々な結婚相談所がありますが民営のところは出身大学や勤め先や収入に 条件をつけたり、高額の料金が必要だったりします。公共に近いようなところではリーズナブルに誰でも登録できる ようになっているところが多いですね。どちらも基本的には紹介カードのような書類、あるいはネット上で自分の 条件希望にあった相手に連絡してもらい相手も了承したら会ってみるというパターンでしょう。そしてもうひとつが 定期的に主催されるお見合いパーティーです。大勢集まった参加者と短時間ずつ話が出来る場を設け、全員と話が 出来るようにして、そのあと希望の相手がいればゆっくり会話をしてみたり主催者に相談に乗ってもらったり しながら、これはという相手を定めます。そして最後にお互いを選んでマッチしていたら晴れてカップル誕生という 運びになります。もちろんこれで結婚が決まるわけでなく交際してもいいかなという出発点に立つのです。 でも、書類上で選んだ相手ではなく大勢の中で選び選ばれたという「運命感」はバカにできません。またたとえ成立 しなくても、人前に出て相手を探すという行為自体が奥手のひとには良い出会い探しの練習の場になるのです。
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