結婚が決まると、式の他にも決めることがたくさんあります。披露宴ひとつとってもお料理や引き出物、招待者の人選など、やらなければいけないことが山積みです。しばらくは甘い時間はお預けといったところでしょう。購入しなければならないものもたくさんあります。なかでも、指輪の交換も行われるので、結婚指輪は用意しておいたほうがいいですね。最近では結婚指輪はシンプルなものが好まれる傾向にあるようですが、オリジナルがいいなどのこだわりがあると出来上がるまでに時間がかかる場合がありますので、早めに準備しておきます。せっかくの指輪の交換で、とりあえずのもので代用ともなると、一生笑えない思い出になってしまいます。こういった式の準備の大変さに、結婚するのはやめたいと思う男性もいるようですね。女性の場合は、自分がメインとなれるので、結構楽しんで準備をする人が多いようです。ここに男女の違いが現れるのは面白いですね。女性はもともとお嫁さん願望があるからかもしれません。子供の頃になりたいものにお嫁さんと答える女の子もいることからもわかります。ですから、ここでは男性はサポートに回るといいでしょう、結婚式の決め事の主導権は女性だと割り切ってしまえば、ストレスも減るはずです。あれこれ口出しをして、あのときあなたが言うからそうしたのに・・などと数年後に言われないためにも、口出しは控えたほうがいいでしょう。女性は、何年たっても覚えている怖い性格の持ち主が少なくないのです。
結婚が決まったら
結婚するって決めたら、それからが結構大変です。甘い生活を夢見ていたのが、現実に引き戻されるという感じです。こと結婚については、しっかりと勉強しておくことが大切です。結婚が決まる前から、しっかりとした知識を身に着けておけば、あわてなくてすみますからね。でも、せっかく結婚の知識はバッチリなのに、肝心のお相手が見つからないなんてことのないように、お相手探しも、同時進行しましょうね。すでに、結婚が決まっている人も、そうでない人も、知っているのと知らないのでは心の余裕が違いますよ。
結婚披露宴の進行は、おおまかに、入場、紹介、乾杯、挨拶、祝辞、歓談、余興、お色直し、花束贈呈、など
いろいろあります。そして、それぞれ上司や友人、同僚に頼んだり、手配したり、とても新郎新婦だけでできるものでは
ありません。式場ならば、決まった流れでやってくれますが、レストランウェディングなどでは、自分たちで企画しなけ
ればならないこともたくさん出てきます。司会を友人に頼むにしても、受付を後輩に託すとしても細かいことは、素人には
難しいものです。そこでいま注目されている職業にウェディングプランナーというものがあります。
もちろん、従来の式場にも常駐していることが多いですが、個人で請け負ってやっているプランナーもいます。
会場のレストランなどで、紹介を受けることもできるでしょう。その道のプロですから、希望はどんどん出して、思い通りの
結婚式に出来るでしょう。式場の制約を受けないので、結構融通を利かせてくれるプランを出してくれるのです。
もちろん、プロデュース料はそれなりにかかります。しかし、自分たちで手づくりできる余裕があるならば、有名ホテル
などで、披露宴を挙げるより、ウェディングプランナーに相談しながら、自分たちでレストランを選び、衣装を揃えて、
とやっていくほうが、安く上がる場合もあります。自分たちの人生の門出を人任せ、金任せにせず、みんなに祝って貰い
たいと考えるカップルも増えてきています。ホテルや式場で普通の披露宴をした人はたいがい、「結婚式にあんなにお金を
かけるくらいなら、もっと良いところに新婚旅行にいけたのに」とか、「あのお金でマンションの頭金になった」などと
いうものです。また、それは真実でもあります。結婚式を挙げようという時には、披露宴だけでなく人生の進行表も作ると
よいのかもしれません。
さあ、結婚式の準備も佳境に入ってまいりました。招待状の発送です。あなたはどんな招待状を送るのでしょうか。
最近は式場が用意してくれた、お仕着せの招待状を選ばずに、自分たちでデザインから考えて作った招待状を送る
カップルも増えています。パソコンを使えば色々出来るようになったこともありますが、より自分たちが主役で
あることを意識しているカップルが増えたのでしょう。色鮮やかな招待状が届くと受け取ったほうもわくわくしますね。
自分達でつくるとなると、いくつか大事なことがあります。二ヶ月前には発送して、まず、婚約の挨拶。そして日取り、
場所、場所の地図、司会やスピーチなどお願いがある場合はまず付箋でつけて知らせます。その後直に連絡しましょう。
往復はがきを同封し、挙式一ヶ月前には返事を貰える様にしましょう。遠方からの招待客には、こちらが、交通費や、
宿泊費など、どれだけ負担するかを記してあげると大変親切です。遠方から結婚式に出席するのは、金銭的に大変な
負担です。いくら祝う気持ちがあっても経済状況が許さない場合もあるのです。せっかくの友人との間にわだかまりを
残さないように、そのへんはしっかりと考えましょう。出欠席の返事がなかなか来ない招待客がいたら、遠慮せずに
直接連絡をとりましょう。本人が出したつもりで出していなかったりして、当日来たのに席がなかったなんてことは
絶対に許されません。招待状を貰ったほうも、「御」や「芳」を寿で消すなんてことにこだわらず、早めに返事を出
して祝ってあげてくださいね。
結婚の決意を固めふたり。さあ、どんな結婚式にしましょうか。まず決めなくてはならないのは時間と場所。
日取りについては、お互いの事情をよく考えて、ゆっくり準備を進めることが可能なら、一年くらい準備期間を
かけると、納得のいく挙式披露宴ができるでしょう。いまは、専門の結婚式場やホテルだけでなく、レストラン
ウェディングや海外での挙式も人気があります。また、費用の面で両親の援助を受けることが、出来るか出来ない
かも若いふたりには、重要なことですね。援助を受けるなら、「スポンサー」の意向も聞かなければなりません。
さて、会場が決まったら次は日取りです。今の若い人は大安やら仏滅など気にしないという人も多いでしょう。
しかしお年寄りの中には気にする人もいます。資金援助がないなら、費用が安い仏滅や赤口でもいいかと思います
が、スポンサーが気にするなら大安や友引まどの吉日を考えなくてはなりません。人気のある会場だと、吉日と土日
がかさなるような良い日はなかなか予約が取れないということもあります。
どうしてもここで挙げたいというような会場があるなら早めに抑えましょう。場所が決まったら、招待客を何人にするか、
引き出物は、衣装は、とやることがたくさんあります。結婚式は式だけ挙げて済むものでもありません。
お互いの家族を合わせたり、場合によっては結納や婚約の品(婚約指輪など)や新居も探すようですし、家具もカーテン
も用意するのです。幸せな忙しさですが、一年なんてあっという間に過ぎてしまうことでしょう。
結婚披露宴でカップルを悩ますのが、引き出物。自分たちの趣味趣向、親たちの思惑が入り乱れ、なかなか決ま
らなかったりします。地方によっては、重ければ重いほど良いというお土地柄があったり、「鯛の形の砂糖は
欠かせない」とか、「引き菓子は生もの」とか枚挙にいとまがありません。
違う地方から出てきた者同士が結ばれることも多い結婚。全員の考えをまとめるのは一苦労です。
もともと、一般的な披露宴を行おうと思うと、一事が万事こんなことだらけです。みんなで一歩引いて相手の
家族の立場や考えを酌んで、譲れることは譲る。こんなところから他人同士の家族が親戚になっていくのかもしれません。
ともかく、引き出物。何を選んで良いかわからない、というときの救世主が最近では主流になってきました。
ギフトカタログです。皆が自分がすきなものを選べるし、価格帯別なので、仲人だけ高いものにしたり、夫婦で
それぞれお祝いを頂いたときには、別の品物を選んでもらうことも出来るのです。
もちろん、引き出物の袋のなかにカタログが一冊だけというのはちょっと寂しいものですから、引き菓子をつける
ことが多いです。ホテルや式場などでは、持ち帰りの品の中に生ものが入ることを、食中毒などの懸念から嫌います。
そこで、必然的に、引き菓子は焼き菓子などが多くなります。最近は、新婦の手づくりクッキーなどを入れることも
ありますね。お菓子作りが得意なお嫁さんなら、式場に相談してみるとよいかもしれません。新郎の親戚や友人たち
も「あいつは家庭的な嫁さんをもらったな」と株が上がるかもしれませんよ。
結婚式自体をしないカップルも増えている昨今。式場もあの手この手で結婚式を彩るアイデアを提案していますが、
そこにカップルのやりたいことや希望に応えてくれることも多くなりました。
ひと手間かけて自分らしくお客さんを迎えたいと願うお二人にこんなアイデアはいかがでしょうか?
結婚するふたりの生い立ちや馴れ初めを、たくさんの写真を使って、新聞記事のようにまとめた「マリッジ新聞」。
ちょっと前にはふたりのプロフィールをスライドショーなどで紹介したりしましたよね。でもつくるのが大変
でした。「マリッジ新聞」なら今の若者たちなら簡単にパソコンで作ってしまうでしょう。最初に座席に置いておけば、
お互いの親戚や友人はどんなお相手と結婚するのかが、初めからわかるので、座席で相手方の来客と相席になっても
話の糸口がつかみやすくなります。
会場の入り口に置いておく「ウェルカムボード」。ふたりのデート写真、そして仕事をしている普段の自分達、また、
式場の打ち合わせ風景、衣装合わせ、結納、新居探しなど、折りにふれた写真をコラージュしたりして、自分達を
紹介するボードを作ってみませんか?それだけで、なんだか手づくり感のある暖かい披露宴に思えてきます。
あと、席次表に一工夫というのもありますね。席次表の名前のしたに、その人のちょこっとした紹介文をのせるのです。
「厳しいけど兄貴みたいな先輩」とか「一緒にマチュピチュに登った親友」「入院したときお百度を踏んでくれた
おばあちゃん」とかユーモアを交えたり、ホロッとさせたりするひとことを添えると、ご本人も喜んでくれるし、読んだ
招待客にも、新郎新婦の半生、成り立ちが浮かび上がってくるのです。色々考えて、心温まる披露宴をしてくださいね。