以前はたくさんのつりがきと写真を持っていて、これはという男女を的確にマッチングさせていた「お見合い
おばさん」なる女性がいて結婚相談所の役目を市井で担っていました。近所や親戚に必ず一人くらい世話好き
なおばちゃんが結婚相手探しから結婚後の子育ての相談、夫婦喧嘩の仲裁までしてくれていたのです。
しかし現代においては他人のプライベートにはなかなか踏み込まないのが不文律になり、下手に仲を取り持っ
てうまくいかなかったら責任がもてないなどという理由から「お見合いおばちゃん」は絶滅危惧種になって
います。しかし震災後家族の大切さや人との絆を求める風潮が強まり、結婚したいという男女による「婚活」
ブームがおこっています。就職と同様結婚も活動してゲットするものになったかのようです。「婚活」の最た
るものはもちろんお見合いです。おばちゃんの替わりにいまは結婚相談所がお見合いセッティングエージェント
です。やっていることは昔から変わらないのですが、「婚活」というとなんだか情緒に欠けますね。
結婚相談所は入会金や会費、成婚料が目的ですが、「お見合いおばちゃん」の場合は多分若いものを幸せにする
ということを生きがいにしているからやっているのです。そこには愛がありますね。婚活ブームに乗って
「お見合いおばちゃん」の復活が望まれます。